3月4日(木)
タワーズに黒猫
外での仕事は、名古屋駅に建っているJRタワーズというところでやっている。去年の今ごろは、名古屋でテロが起こるとしたら間違いなくここだ、とびくびくしていたものである。そんな気分も今ではすっかり風化。こんな高い建物は名古屋では、あと、矢田川の辺に建っている億ションくらいなものだ。あれは、ずいぶん昔に建った。川沿いで地盤が緩いせいかどうしても傾いて建っているようにしか思えない、恐ろしいビルである。何とかいう有名人が最上階を買ったらしいのまことしやかな噂が飛び交った。住んでいる人は、地上何十メートルだか百メートルだかのベランダに平気で布団を干す。長閑なものである。
窓から見渡すと、目立つ建物はそれくらいで、ほとんど全てのビルが眼下。ヘリポートらしき印が屋上に見えたりして、へぇ〜と思う。駅前の通りを挟んだ毎日と豊田のビルは、合同でこれより高いのを建てるらしくて、そんなにはりあわんでも、そんなん建てたら、この辺のオフィスビルみんな要らんようになってまうがねぇ。と思う。今まで気づきもしなかったが、オフィスビルが建ち並ぶのは駅前の大通りの両側だけで、その裏は、もう、マンション、民家。まだまだ地方の田舎なのだと思う。
ビルの2階から、外に出る階段があって、そこに今、パンジーの花壇が造られている。花壇といってもなんかぶつぶつ穴開けたオブジェみたいのがあって、そこに、苗木の鉢みたいので一つ一つ突っ込んである。最近は、都会の汚れた空気にも負けない品種というのがあるそうな。地球が人が住めないほど汚れて、人っ子一人いない都市の廃虚で毒々しく原色で咲き誇る花々を想像する。
階段に若いカップルなどが寒いのに、片寄せあって座る。ぼんやり煙草吸いながら眺めていると、ふと、その傍らに黒猫。手すりの柵の向こうで自分だけの城に守られて佇んでいる。彼、彼女の白い服とのコントラストがなかなかよい。そのうちに、彼女の方が気がついて立ち上がり、猫に手を伸ばすが、するりとかわし向こうの方へ。でも、柵を乗り越えて追いかけてこないことは分かってるから、すぐ振り返って警戒しながらも、逃げない。
そんだけのことでした。
今日からは、avecビーズの公演です。土日は混みそうなので、なるべく前日までに予約を入れておいた方がよいでしょう。