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3月13日(土)

事業主となる

外の仕事で貰っているのは、給料であるとばっかり思っていたら、どうもそうではないということが判明した。給料というのは源泉を引かれるものであるらしい、今年から小屋の方でお金の出入りもあるし、一度まじめに税金相談でもと思って、いそいそと出かけたのだが、毎月貰っていても、僕のように請求書を書いて貰っていたら、それは個人事業だというのだ。知らなかった。
書いていった確定申告の紙は、ばっさり書き直されて、一挙に税金が2倍になった。なーんたる、なーんたる。小屋は当然赤字だけれど、それを見越して今年前半は山のように働いたので、キャッシュは唸っているのだ。しっかし、給与所得控除がなくなるだけで、これである。サラリーマン諸君、恵まれてるぞぉ。もう厚生年金なんか2倍でも3倍でも払いなさい。
数字をいくらいじっても埒があかないので、さわやかに眉間にしわを寄せて、笑顔で申告書を書き上げ、その足で青色申告事業者となるべく申請をする。税務署の若造がこちらがのぞき込んでも目も合わさないで、パンパンと赤いハンコをふたつ捺して、あっという間に、僕は、開業し、青色申告業者となったのだった。これからの人生のほとんどを帳簿付けと、損益の計算に明け暮れるわけである。人生はその目的を達成するための、それとは何の関係もない、じつにつまらない行為の反復なのだ。その向こうには最高55万円の青色申告者控除が待っている。公共の金は一切使わんと思っているが、そのかわり、自分の金も一銭も渡さんわい。今年は多分事業税まで取られてしまう。悲しい。
高校は商業高校で、大学は文学部で文化人類学なんてやった。陸上部で中高大と10年走ってた。3年だけ就職して、コンピュータプログラマーになった。それが芝居になんてかかわってしまって、積み上がってない人生だなぁと引け目を感じていたりした。
それが、足りない分をプログラマーの仕事で稼いだり、ここに来て経理の知識が、がぜん必要になったり、構造的なものの見方が、芝居を観る上でちょっと変わった視点をもてるきっかけになったり、おお、いろんなことが、ここにきて、役立ってると思う。これは、うれしい。

後は、再び強靱な肉体を取り戻すだけだ。