5月9日(月)
あー、もう、だから、おれがわるかったよ。
植田というのが、地下鉄植田駅周辺と思っていると、大きな間違いで、あの辺りは、学区でいうと植田南のそのまた南の外れなのであった。
暇に任せて、周辺をうろうろしてみると、前の坂を上りきって少し行くと、天白高校があって、そこから、西へ下っていくと、植田中学、植田小学校とあって、そこをさらに153号線の方へ下っていくと、そこにあるのが、植田中央公園なのであった。ここが植田の真ん中。いちばん低い辺りである。
水害の時には、この公園に水が集まって、付近を守るらしい。ここまで水が溜まりますと誇らしげにイラストが描いてあるが、なんかすごい。公園が池になって水没する事実。
そういえば、そこから、もう少し西へ下れば、そこは、植田一本松の交差点。かつては、153バイパスの終点であった。いまは、中京テレビの辺りまで延びている。植田一本松といいながら、そこを植田の一部とは考えたこともなかった。松? 松はあるのだろうか。
朝、たまたま、近所の家から行ってきますをする女の子たちの姿も見かける。男子生徒が家から出てきたことは、なぜか見たことがない。なぜか女の子たちばかり。植田小学校、植田中学、天白高校はほんとに半径100メートルくらいの中に、三つある。小中高と、この半径100メートルの世界で生きているというのは、それはそれで、結構幸せなことなのかもしれないと、思う。
昨日は、昨日で、夜の八時頃、天白高校生が6、7人で、前から来るのであるが、その中に女の子はたった一人で、それが、もう、絵に描いたような美少女で、男どもは群がっているのかもしれないが、ちっともそんなふうではなく、その、彼らのかたまり具合というか、美少女との距離の取り方が、余りに微妙に公正なので、何だか笑ってしまったのであった。
去年の5月には、くりくりにした頭も、一年経てば伸び放題で、こんなのが昼間からうろうろすれば、痛ましい事件も多い折り、世間にいろいろいらん緊張を強いているなぁと思うのが・・・連休前の仕事帰りの出来事。
ずいぶん日も長くなったとは言え、夕暮れも忍び寄るまさしく暮六つ。外での仕事を終えた僕は、ぼぉーっとしながら、いつもの植田南小学校沿いのハナミズキも咲こうかという小道を歩いていたのでありました。前から自転車を引いた小学生とおぼしき女の子一人、前のカゴには大きい荷物。それがいきなり崩れ落ちる。崩れ落ちる。女の子、ハンドルを手で押さえつつ、荷物をとろうとするが、自転車もバランスを失い、倒れそう、倒れそう。もう、残った残った状態である。普段なら、まぁ横目で通り過ぎるくらいの僕なんであるが、その時は、やっぱり疲れていたのか、本当にぼぉっとしていたのか、その姿を全身で受け止めてしまった。思わず近寄り、おーい、だいじょうぶかー。その刹那、その少女、こちらに目を向けるや否や、ヒッッと、確かに声を漏らし、固まる。固まる。固まる。3秒は、彼女も僕も、その場から動けず。あー、もう、だから、おれがわるかったよ。
疲労した。一日の仕事なんて問題にならんほど、疲労した。
ついこないだなんて、昼間っから風呂に入って、幸せな気分で、これまた、女の子が角曲がってきたなぁなんて歩いていたら、すれ違った途端に駆け出しやがんの。もう、ビール飲んでふて寝である。
まぁ、別に仲良くしてほしいとは言わないので、それなりに、風景の一部として扱ってほしいものである。
一人で生きて行くのは、つらい、というお話でした。